未経験からフリーランスWebクリエイターになって10年経った僕の制作スタイル

こんにちは。

年始から今年は運気が上がりそうなものを車で踏んづけてしまった、どうも柴田です。

僕は未経験からフリーランスのWebクリエーターになり、今年で10年になります。

たまたま運が良かったのか、なんとか今日まで生きて来られました。

未経験からフリーランスのWebクリエイターになった方をよく思ってない方もお見かけしますが、10年前にすでにフリーランスになってしまったので、もうどうしようもありません。

ただ確かにおっしゃるように、僕も誰にでも軽はずみに「よーし、君も未経験からフリーランスになろう!」とはお勧めしたりはできません。

なぜなら、今となってはこういうスタイルでいれることに喜びを感じてますが、僕もフリーランスになりたての頃に、それなりに苦労をしたからです。

それでもサロンには色んな状況や環境の中で覚悟を決めて未経験からフリーランスを目指されている方もいるので、そんな方は全力で応援しようと思ってます。

僕は業界の右も左もわからない、業界の当たり前やルールも知らない中でもがいて来て、やっと自分なりのスタイルが見えて来たような感じです。

僕のスタイルが良いとか悪いかとか、正解か不正解とかそういうことを書きたいわけじゃないし、僕が誰かのロールモデルになれるわけでもないのですが、こういうWebサイト制作のスタイルでなんとか10年生きて来ましたってことを書いてみたいと思います。

目次
  1. 応援したいと思えるお客様とお仕事をする
  2. あなたも知らない、あなたの魅力。
  3. Webサイトは1人のスタッフ。
  4. 一流レストランの料理ではなくバーベキュースタイルの料理
  5. ユーザーに届けるタネを蒔く
  6. まとめ

応援したいと思えるお客様とお仕事をする

僕はフリーランスでWebサイトの制作を行ってますが、それだけが僕の仕事ではありません。

専門学校で講師をしたり、オンラインサロンを運営したり、CreatorQuestという学習サイトの運営をしたりもしています。

逆に言うと、Webサイト制作の仕事だけに依存しないようにしています。

こう言うと

Web制作だけでは生きていけなかったんでしょ?

なんて言われるんだと思いますが、確かにその通りだと思います。

ですが、こんな僕にもありがたいことにWebサイト制作のお仕事を依頼してくださるお客様もいらっしゃいます。

ただ、その時「なぜ僕に依頼してくださったのか」ということを考えたりします。

そして、その答えが僕じゃない方がいいと判断した場合は、大変申し訳ないのですが、お断りさせて頂くこともあります。

こんなことを言うと「生意気だ」とか言われがちなのですが、僕はお互いの為でもあると思っています。

それはそのクライアントさんにとって、僕よりもっと適任な制作者がいるとも思うし、僕にはきっとどこかの部分でクライアントさんの満足するものを提供できないと思うからです。

「誰でも良かった」

とかはやっぱちょっぴり悲しいですし、そうじゃなくても例えば僕が、どれだけそのクライアントさんの商品やサービスを深く知り、勉強したとしても、どうしてもその商品やサービスなどの良さを理解できなかったり、愛せなかったりする場合、これは単純に僕の力不足なだけかもしれませんが、僕にはきっとその良さを伝えるサイトは作れないと思うんです。

きっと僕の性格上「顔に出る」じゃないけど、「サイトに出る」ような気がします。

だったらもっと僕よりその良さを伝えれる制作者が作った方がそのクライアントさんのためになるんじゃないかと思うわけです。

反対にその商品やサービス、またはそのビジョン、もしくはそれをやろうとしてる人の良さなど、何か僕が共感できて、是非とも応援したいと思えるプロジェクトであれば、例え予算が合わなくても僕が力になれることがあるのなら、是非やらせてもらいたいと思うわけです。

「好き!」

この気持ちが良いものを作るためには必要で原点だと思うんです。

それは、クライアントさんが僕らに対しても。

お互いがお互いのサービスや人に対して「愛」があれば良い関係を築くことが出来て、良いものが作れると思うんです。

できれば常にそういう気持ちでWebサイトの制作をしたいと思うんです。

でもこういうスタイルでWebサイトの制作をしようと思うと、Webサイト制作のお仕事の数は間違いなく少なくなるので、Webサイト制作以外のことでも同じように僕が力を発揮できることならやろうと思い、色んなことをやっているのです。

だから、

Web制作だけでは生きていけなかったんでしょ?

って言われると、確かにそうです。

あなたも知らない、あなたの魅力。

Webサイト制作の仕事は、オンラインで完結しようと思えば完結出来ます。

ですがなるべくなら、その現場に行って直接その商品やサービス、そこで働く方々に触れてみて、色んなものを肌で吸収したいと思ってます。

それはやっぱり画面越しに得られる情報と、直接肌で感じることで得られる情報には違いがあると思ってるからです。

例えばほら、最近ではZoomなどでオンライン飲み会なんてのもすることがあると思うのですが、やっぱ実際にお店に集まって一緒に飲んだ方が楽しくないですかね?

もちろん、こうやって実際に現場に行って色々することは時間も掛かるしコストも掛かるし非効率な感じもしますが、確実に僕の制作に対する熱だけは変わるんですよね。

すぐ情が湧いちゃう奴なんで。

で、実際その場でそこで働かれてる方にお話を聞いたりして、自分達の魅力とか強みとかを教えてもらったりするんです。

でも、こうやって実際の目で現場を見たりしてると、「ここのスタッフのみんな凄く礼儀正しいな」とか、「いつもお客様の目線で会話してるな」とか「めっちゃ丁寧に検品してるな」「立ち居振る舞いが素敵」「これは接客というより接遇だな」とか、そういう情報もが見えるんですよね。

でも「みなさんとても礼儀正しいですね」なんて言っても「え、そうですか?」みたいに、自分達では当たり前すぎて、それが自分たちの魅力の一つだとは気づいてないこともよくあるんです。

そう、だからなるべく現場に行って直接商品やサービス、そこで働く方々に触れることで、クライアントさん自身も気づいてない、クライアントさんの魅力に気づけたりするといいなーなんて思うんです。

僕は長年接客業をやって来たので、接客部分とかに関しては結構気づけると思います。

そしてそうやって見えたクライアントさんの魅力は、きっとその先のお客様にとってもそこを選ぶ理由のひとつになると思うので、そういうところをなるべくWebサイトにデザインしていけたらなって思ってたりします。

Webサイトは1人のスタッフ。

クライアントさんは僕らに対して何かしらの目的があってWebサイトの制作を依頼してくださいます。

それは集客かもしれないし、認知の向上かもしれないし、資料請求数の向上かもしれないです。

だから、クライアントさんにとってのWebサイトの位置づけをちゃんと把握して、それを達成できるために色んなアイデアを出して、提案することはもちろんやっていきます。

それと同時に、クライアントさんにとってこのWebサイトが1人のスタッフになれるとしたら、何をやってもらいたいのかな?ってのも考えたりしてます。

例えば僕は、最近ナカゴヤ さんという自転車屋さんのWebサイトを制作させて頂いたのですが、その自転車屋さんは、ご家族でお店を経営されているので、スタッフの数もそれほど多いわけじゃありません。

1人のスタッフが、接客もして、レジもして電話対応もして在庫管理もしてって色んな業務を行っています。

だったらこれらの業務のうち、Webサイトがその役割を担えるものがあるとするならば、そのスタッフの負担が減り有効な時間が増えて、今まで時間がなくて出来なかったこととかができるようになるんじゃないかと考えたんです。

例えば、自転車の空気の入れ方とか折り畳み自転車の折りたたみ方って、結構お店に質問されに来るお客様が多かったんですよ。

空気を入れようにもバルブの形状によって若干入れ方が違ったり、折りたたみ方がややこしかったり。

でもそれって、そのお客様も自転車を持ってまたお店まで来店するっていうのはそこそこ手間だったりすると思うんですよね。

なので、そういうアフターケアの部分はYouTubeを使って動画を予め作っておくことと、自転車のお買い上げ時にYouTubeに動画があることをお伝えしてもらうことをご提案させてもらいました。

これだけでも、今まで来店して質問されてたお客様が、自宅でYouTubeで解決出来るようになり、お客様の手間もスタッフの負担も改善できたのかなと思っています。

他にも、ナカゴヤさんの自転車は比較的高額なものが多いので、接客時間もかなり長くなります。

それも自転車の接客動画を予め作っておき、Webサイトに埋め込むことでサイト上で接客を見ることができるようにしました。

すると、実際にそれを見てから来店されるお客様が増えて、かつ最初から購買意欲が高い状態でご来店されるので、濃く短い濃厚な接客ができるようになったと伺っております。

また、ナカゴヤさんは神戸にある自転車屋なのですが、動画の接客を受けて「是非、そちらで買いたい」と遠方からのお客様も増えたとのことです。

他にも、今までは電話で対応してたことをWebサイト上にわかりやすく記述したり、営業時間中にサイトにアクセスした時は電話番号を表示して、閉店中はお問合せフォームへのリンクを表示するように切り替えることで、定休日や閉店後に「電話にでない」という不満を減らす工夫もさせて頂きました。

このように、Webサイトが作業化している業務のいくつかを担う、1人のスタッフになることができれば、それはそれでいい効果なんじゃないかなぁと思っています。

たとえ売上が上がらなかったとしても、経費を削減できることで利益は増えてたりするので。

そういう一人のスタッフを作るつもりでWebサイトを作ってたりします。

一流レストランの料理ではなくバーベキュースタイルの料理

僕は個人で商売されているクライアントさんのWebサイトを制作させてもらう機会が多いです。

正直、予算もなかなか出ないこともあったりしますが、妥協はしたくはありません。

だから僕はなるべく僕のマネタイズポイントを別のところにずらしたり、クライアント様と一緒に作るスタイルでWebサイトを構築していくことが多かったりします。

クライアント様と一緒に作るスタイルは個人的には結構いいと思っています。

共作という感じでしょうか。

そうすることで、クライアントさんもWebサイトに愛着を持ってくださったり、サイトをちゃんと育てようという意識も高くなってくださるケースは多いです。

例えば、先程のナカゴヤ さんという自転車屋さんの場合は、クライアントさんである、ナカゴヤさんはもちろんですが、その常連さんや、取引先のメーカーさんなどにもご協力を頂きWebサイトを制作させて頂きました。

これはナカゴヤさんとお客様やメーカーさんとの関係が、ひとつのコミュニティの様な関係になっていたから実現できたのですが、ナカゴヤさんからのお声がけに、みんなが快くサイト制作にご協力くださいました。

ナカゴヤさんには、神戸の街と自転車のロケーション撮影や、商品の写真撮影、動画コンテンツの作成などをお願いしました。

ソフトの操作とかでお困りのとこがあれば、一応僕講師なのでやり方をお伝えしながら作って頂きました。

なので、あのサイトの下層ページなどに表示されているメインビジュアルの写真や、商品の写真、YouTubeの動画などは全てナカゴヤさんの手作りです。

また、常連さんにはナカゴヤさんの店内の写真を撮影して頂いたり、そのモデルになって頂いたり、写真提供の部分でご協力頂きました。

トッページのメインビジュアルの写真はナカゴヤさん常連さんが撮影してくださった写真ですし、あらゆるところのサイクリングなどの写真も常連さんがご提供してくださった写真だったりします。

メーカーさんには動画コンテンツにご出演頂き、自社の商品をおすすめしてもらったり、自転車のメンテンス方法などを紹介して頂きました。

このようにして、ナカゴヤさんに関わるみんなでサイトを作ることでまるで、バーベキューの様なスタイルでサイトを作ることが出来ました。

なので、ひょっとするとパーツパーツで手作り感が出てる部分はありますが、その分ナカゴヤさんやその常連さん、メーカーさんなどは愛着を持ってくださってると思います。

それに、こうやってご協力してくださったみなさんもが、サイトの公開を楽しみにしてくださったり、新たなお客様をナカゴヤさんに連れてきてくださったり、よりみなさんの関係性とか絆が深まったんじゃないかなーとも思います。

こんな風にクライアント様と共作することで、予算を抑えることをしながらサイトを作ることが出来ますし、自分たちで作ったサイトだからこそ自分たちの手でちゃんと大事にサイトを育ててくれるんじゃないかと思い、僕は可能であればこういうスタイルでサイトを制作させてもらうこともあります。

もちろん、プロジェクトによってはこの写真はその道のプロにお願いするほうがいいとかもあるので、その場合は違う箇所を共作できないか考えたりもします。

僕が作ったサイトは、一流レストランの料理ではないかもしれませんが、みんなで作ったバーベキュースタイルの料理になってたら嬉しいなと思ってます。

ユーザーに届けるタネを蒔く

Webサイト制作は、保守契約をしたりされる方もいると思いますが、基本的にはWebサイトを作って納品するという仕事になると思います。

ただ、その納品した後まだサイトが認知されるまでのこの間が、クライアントさんにとっても大変な時間なんじゃないかなーって思ったりするんです。

サイトを公開してすぐは検索エンジンからの信用も低いので、なかなか最初から検索エンジン経由でアクセスしてもらえないですしね。

なので、なるべくサイトを制作する段階から、サイトを公開した時にスムーズに認知してもらえて、アクセスしてもらえるところも考えたほうがいいんじゃないかなって思ったりします。

そこで、僕は割とサイト制作の序盤の段階の打ち合わせとかで、どうやってサイトをユーザーに届けようかという話をクライアントさんと相談したりします。

さっきのナカゴヤ さんの場合でしたら、YouTubeを約半年くらい先行してやることで、タネをずっと蒔いていました。

僕自身も一応YouTubeをずっとやってきましたので、ちょっとはYouTubeの使い所も見えてたので、ここはYouTubeがいいんじゃないかと思いご提案させて頂きました。

そして、サイトを公開する時にはそこからのアクセスとか、他にも色々と導線をつなげたりして、サイト公開時のアクセスがあまりない時間をなるべく少なくする工夫をさせて頂きました。

こんな感じで、Webサイトを作って公開しておしまいではなく、そのサイトをユーザーに届けるまでをやるほうがいいんじゃないかなーって思い、やらせてもらってたりします。

僕は、あまりリスティング広告などの広告をお客様にご提案することはありません。

それは、資産力のある大きな企業さんとかならいいのかもしれませんが、僕がさせて頂いてる個人のお店さんとかでは、広告費に対しての恩恵を受けづらいと感じているからです。

なので、広告ではないけど潜在見込み客のユーザーに届ける何か別の仕掛けを考えたいなーと思ったりするんです。

それがSNSかもしれないし、チラシかもしれないし、または音声メディアかもしれないし、ブログかもしれないですが、アクセスしてもらってからしか情報を伝達できないWebサイトに、アクセスしてもらう仕組みを考えるのも楽しかったりします。

極論を言うと、僕はWebサイトの制作をするというより、僕が持ってるWebの知識を使ってクライアントさんに何かを提供できたらいいなーと思っているので、場合によってはWebサイトを作らなくてもいいとさえ思ったりします。

だから最初からWebサイトの制作だけで生きていく素質はなかったのかもしれませんね。

まとめ

僕は未経験からフリーランスになったので、ほんとに右も左もわからないから、他のWebサイト制作会社さんがどんな感じのスタイルでクライアントさんと向き合って、Webサイトを作ってるのかが正直まったくわかってなかったです。

今はいろんな方から色んなお話を聞いているので、だいたいわかるのですが、当時の僕はほんとにわかってなかったです。

だから自分だったらこうかなと、試行錯誤しながら10年いばらの道を歩いてきてこんなスタイルになりました。

このスタイルがあってるかあってないかとか、正解か不正解かなんかは僕にはわかりません。

ですが、僕にはこのスタイルがあってました。